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    【母乳と育児の相談室

日々の生活

“母乳育児はしたいとは思うけど今は考える余裕はない”とおっしゃるお母さまもいることでしょう。逆に、妊娠中から乳頭をきたえるなどのいろいろな準備をする母親もいらっしゃいます。当然のことながら、妊娠中に受ける医療者の影響は大きく、適切な情報提供が求められます。

以前、母乳育児の成功という言葉をよく耳にしましたが、成功ではなくお母さんそれぞれのゴールを設定し、そこに到達することと考えるほうがよいでしょう。そのためにも“母乳を与えながら育児そのものが楽しくなること”が重要です。ですので、ここでは子どもを母乳で楽しく育てるために出産前から知っておいていただきたいことを説明していきます。そのためには母親と生まれてくる児ともに心も身体も元気であることが望ましいですね。

妊娠時に女性が鉄欠乏状態にあれば母乳に含まれる鉄の量が減るかもしれません。そうなると、その母乳で育つ赤ちゃんは鉄が不足するかもしれません。それよりも前に赤ちゃんの出生体重が小さくなったりするかもしれません。もう少し長い目でみてみると、妊婦の貧血と出生後の児の喘鳴・喘息を調査した研究結果によるとヘモグロビン(Hb)の値が11mg/dl未満の女性は、11㎎/dl以上の女性より、生まれてくる赤ちゃんは2倍以上、3歳までのゼイゼイしやすくなるといわれています。このように妊婦の貧血はうまれてくる児の呼吸器系の健康状態に影響します。頻繁にぜいぜいしていると楽しく育児というわけにもいきにくくなろうかと思います。まずはご自身の鉄欠乏の対応をとるようできるとよいですね。

 

近年問題となっていることに乳児のくる病があります。母乳にはビタミンDが少ないために母乳育児はくる病のリスクであるともいわれ、お母さま方も気になさっていることと思います。紫外線対策が重視されるあまり、妊婦のおおくがビタミンD欠乏状態にあるのです。そうなると胎児も当然のことながらビタミンD欠乏となり胎児骨発育にも影響を与えます。ビタミンDはウイルス感染症予防や生まれてからのアレルギー疾患予防にも役割を果たしていますので、妊婦さんがビタミンD欠乏にならないよう、適切に太陽の光を浴び、またビタミンDを含むサケやキノコ類を意識して食べるようにしましょう。それにより生まれてくる赤ちゃんが風邪をひきにくくなったり、食物アレルギーやアトピーなどのアレルギー疾患をある程度防いでくれるかもしれません。

次に腸内フローラのお話をします。

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